今回も引き続き、新生児の病気についてご紹介していきます。
新生児黄疸
・新生児の黄疸には病理的黄疸と、生理的黄疸があります。
生理的黄疸の場合は、心配はいりません。
生後2,3日もすれば徐々に薄くなり消えてしまいます。
母乳の赤ちゃんの場合は、母乳性黄疸という1ヵ月くらいの軽い黄疸も見られますが、心配はないものです。
母乳性黄疸の場合は、3日ほど母乳からミルクに切りかえて様子を見れば判断できるでしょう。
ただしこの間、おっぱいが止まってしまうことのないように、母乳を与えない間もお乳は絞るようにしましょう。
問題は、2,3週間たっても消えない黄疸です。
先天性胆道閉鎖症ということも考えられるからです。
便が普通の場合はしばらく様子を見ていればよいのですが、便が白っぽいときは疑う可能性がありますので診察を受けましょう。
黄疸は一定の基準を超えますと核黄疸と呼ばれます。
これは、生命の危険に係わるものですから、生理的なものかどうかを専門医に判断してもらいましょう。
また、貧血の場合も医師に診てもらいましょう。
輸血したことがある場合、血栓肝炎の疑いもあるからです。
とにかく黄疸は、心配があるなら診察をうけることをお勧めします。
頭蓋内出血
・赤ちゃんの頭の中の血管が破れて、頭蓋内で出血するという病気です。
難産で頭蓋骨が圧迫されて出血し、または脳内の酸素不足によって出血するケースが多いと言われています。
出血してしますと知能に障害がでる恐れもあります。
症状としては、母乳を飲まなくなりチアノーゼになることがあり、大量出血の場合は体が青くなります。
この場合は専門医の治療が必要になります。
出血を取り除く処置や、後遺症がでた場合のリハビリなど適切な処置を受けましょう。
産瘤(サンリュウ)
・産瘤とは頭のてっぺんあたりにできるコブのことで、特に新生児に多く出ます。
逆子で生まれた場合は、お尻に出ることもあります。
このコブは、赤ちゃんがママの産道を通ってくるときに頭を強く圧迫された時に体液が溜まってしまうため、それがコブとなって現れます。
触ると液体が入っているように少しプニュプニュとしますが、数日もすれば小さくなっていくでしょう。
この液体は体液ですので1週間もすれば吸収されるので治療などの必要はありません。
頭血腫
・これは、生まれてくる時圧迫をうけることにより、頭蓋骨と骨膜との間が出血するために固まってコブとなってしまうものです。
産瘤と比べますと、こちらのコブのほうが硬いです。
頭血腫も徐々に吸収されて小さくなっていきますが、目立たなくなるまで長ければ1年くらいかかることもあるでしょう。
特に治療の必要はないものですが、感染を防ぐためにコブの周りは常に清潔を保ちましょう。
赤ちゃんがかかないように注意してください。
新生児メレナ
・赤ちゃんの消化管から出血する病気です。
原因としては、ビタミンKの不足が挙げられます。
血液を固めるためにはビタミンKを必要とします。
つまり、このビタミンが不足しますと、血液を固めることができなくなるために出血すると血が止まらなくなるということです。
新生児に不足しがちな理由としては、このビタミンKは胎盤を通過しにくいからです。
そのために、生後間もなくはビタミンKのシロップを飲ませる処置が行われており、病気になる事態は減少しています。
この病気の症状としては血を吐く、または血便などが挙げられますが、軽い症状ならビタミンKの摂取により治るでしょう。
ですが、重症の場合は、輸血という処置がとられることもあります。