今回ご紹介していきますのは、赤ちゃんの心臓や血管の病気についてです。
心臓は、左右の右心室、左心室、右心房、左心房からできており、全身に新鮮な血液を送るためのいわばポンプとなり、大切な役割を担っているところです。
しかし、この機能を果たせない赤ちゃんもいます。
それではどのような理由があるのかご紹介していきましょう。
先天性心疾患
・生まれつき心臓に病気のある赤ちゃんの割合は、100人に1人と言われています。
狭心症や心筋梗塞など大人の心臓病と違い、赤ちゃんの心臓病の原因としては遺伝的なものとも言われていますが、はっきりとしたことはわかっておりません。
先天性心疾患の種類は多く、心室中隔欠損症や動脈管開存症や肺動脈狭窄症などが主なもので、症状としてはチアノーゼが挙げられます。
軽症の場合ははっきりとした症状が出ないため気付かないこともあります。
その場合は、乳児健診などで判明することが多いようです。
治療としては、自然治癒もしくは経過観察をしながら赤ちゃんに合った治療をしていきます。
心室中隔欠損症
・この病気は、先天性心疾患の中で赤ちゃんに多い病気のひとつと言われています。
心室中隔とは、左心室と右心室の間の仕切りのことです。
この仕切り(中隔)に穴が開いていることによって肺に送られる血液量が増えてしまい、心臓に負担がかかりますので重症になると呼吸困難などに陥ります。
軽症の場合は症状として出ることはほとんどないですし、5歳くらいまでに自然治癒することもあります。
ですが、穴の大きさが1センチ以上の場合は手術が必要となることもあります。
心房中隔欠損症
・左心房と右心房の間にある仕切りに穴が開いたものです。
左心房には肺から新鮮な血液が送られてくるのですが、穴が開いていることのよってその血液は右心房に流れ込んでしまい、さらに右心室→肺→心臓という流れになってしまいます。
これは言わば空回り状態で、心臓にかなりの負担がかかることになってしまいます。
ほとんど症状がないため、小学校入学時の心電図検査にて見つかることも少なくありません。
手術は必要ない場合がほとんどではありますが、穴が大きい場合は大人になってから負担となることもありますので手術ということもあります。
手術後は制限もなく普通の生活を送ることができます。
動脈管開存症(ドウミャクカンカイゾンショウ)
・赤ちゃんがママのおなかの中にいる時期に大動脈と肺動脈を繋いでいる管が、動脈管です。
生まれてすぐに呼吸をすることによって閉じるものですが、動脈管開存症の場合はこの動脈管が開いたままの状態となってしまいます。
これにより、肺に負担がかかり心臓の機能も低下させてしまいます。
症状としては、呼吸困難を起こします。
また、哺乳力が弱いため、うまく栄養を摂れず体重が増えません。
生後1か月ころまでに自然に閉じることもありますが、重症な場合はすぐに手術が必要となります。
また、この1か月を過ぎても閉じない場合にあとから閉じるということはありません。